中国語の語順は変幻自在。英語のようでもあり日本語のようでもある
中国語の語順は変幻自在。英語のようでもあり日本語のようでもある
2023-05-05
好久沒有摸魚了
当サイトで取り上げる中国語は、主に台湾で国語として日常的に使われている中国語(台湾華語)になります。
こんにちわ。「好久沒有摸魚了」と申します。
市販の教科書や参考書では中国語は英語と同じ語順だと解説されていることが多いです。これはこれで大筋間違いではないと思うのですが、中国語の語順は実は随分複雑で、特定の条件下では英語というよりは日本語に近いんじゃないかと思うんです。
我
什麼
都
不
知道
。
私は何もしらない。
例えば上記の文は、語順が日本語とほぼ同じです。台湾の文法解説書によると、このような文は「前置賓語」を含む「動詞述語文」になるそうです。
「前置賓語」は日本語に訳すと「前に置かれる目的語」的な意味になりますが、厳密には目的語が主語と動詞の間に現れるSOV構造(主語+目的語+動詞)を指します。
ご存じのように日本語の基本的な語順はSOV構造(主語+目的語+動詞)ですので、日本人である私はこの「前置賓語」の文に何故か親しみを感じてしまうのです。私だけかもしれませんが。
ちなみに、日常会話ではこの「前置賓語」が結構多用されます。
瑪莉
最近
一封
信
也
沒
收到
。
マリーは最近一通の手紙も受け取っていない。
田中
先生
台北
去
過
、
高雄
也
去
過
。
田中さんは台北に行ったことがあるし、高雄にも行ったことがある。
他
電話
也
打
了
,
電子郵件
也
送
了
。
彼は電話もかけたし、メールも送った。